チャートの見方って?株式投資の基本知識

チャートの見方のメイン画像 株価チャート

チャートの見方ってどうすれば良いの?株式投資に興味があるけどよくわからない……
そんな方のために、基本的なところから応用まで解説します!

チャートとは、「株式市場の動向をグラフにしたもの」です。かたい表現ですが、要は「視覚的に市場の値動きを見られるもの」です。

チャートを読めるようになると、売買のタイミング、値動きの予想が立てられる、などたくさんのメリットがあります。では、具体的にはどのようにすれば良いのか?

このページでは、株式投資を行うのに必須であるチャートの見方について、チャートの根幹となるローソク足、売買量を知ることのできる出来高など、値動きの傾向のわかる代表的なテクニカル分析を用いて、ご紹介していきます。

チャートとは?初心者が抑えておくべき!チャートの基本的な見方・読み方

チャートの見方を覚えることは、運任せではなく、根拠のあるデータ分析に基づいた取引を行う手助けになります。これは株式投資を始めるにあたって非常に重要なことです。

先ほど、チャートとは「視覚的に市場の値動きを見られるもの」と述べました。なんだか難しそうな感じがしますが、いたってシンプルな仕組みになっています。

実際にチャートはどのような仕組みになっているのでしょうか?

チャートの仕組みはこうなっている!

チャートの仕組み(ローソク足 出来高 テクニカル分析指標)の画像

チャートは基本的に、以下の3つの要素に分けられます。株式投資にはよく出てくる言葉なので覚えておきましょう。

  1. ローソク足
  2. 出来高
  3. テクニカル分析

この3つの要素を理解するとチャートを読むことが可能になります。何を意味していて、どんなことができるのでしょうか?

●テクニカル分析とは?

テクニカル分析とは、過去の株価や通貨などの値動きパターンから将来の値動きを分析・予想すること。

株式投資だけでなく商品取引や為替(FX)など、幅広い取引市場で活用されているのがテクニカル分析です。このページでは、「ローソク足」や「移動平均線」、「ボリンジャーバンド」や「一目均衡表」など、代表的なテクニカル分析の指標をご紹介しているので、ぜひそちらも参考にして下さい。

チャートを読めるようになるメリット

チャートを読めるようになるメリット「売買のタイミング」、「値動きの予想」、「トレンドの把握」ができるようになることです。相場が今どこを向いていて、どうなりそうなのかが分かれば取引も格段にしやすくなりそうですね。

ローソク足は、相場が今どのような状態なのか、全体の様子を見ることに使われます。出来高は、銘柄の注目度を見る視覚的な判断材料です。テクニカル分析は、未来がどうなるのか過去を使って予想することができます。

なんだかいろいろなことができるようになりそうで、わくわくしますね!それでは、チャートをどう読むのか? 3つの要素を1つずつ見ていきましょう!

チャートの根幹であるローソク足の見方

ローソク足の見方のメイン画像

ローソク足は、株の価格が過去にいくらだったのか、価格の移り変わりを見ることができます。ローソク足1本1本には、上がっている、下がっているだけでなく、たくさんの情報が詰まっています。まずはローソク足の構成について見てみましょう。

ローソク足は4本値で構成されている

ローソク足の構成の画像(高値、始値、終値、安値)

ローソク足は始値、高値、安値、終値の4本値からなっていて、終値が始値より上昇したら陽線、下落したら陰線になります。

始値 ある一定期間の最初の値段のこと
高値 ある一定期間の一番高い値段のこと
安値 ある一定期間の一番安い値段のこと
終値 ある一定期間の最後の値段のこと

4本値がわかることで、市場にどれほどの変化があったのか知ることができます。例えば始値と終値が離れている陽線のローソク足なら、勢いのある上昇なんだなとわかります。すると勢いがあるなら買ってみようかな、というような大切な判断材料になります。

ローソク足が読めるとトレンドが見える

ローソク足で分かることは4本値だけではありません。チャートに表示されているローソク足をみるとトレンドもわかるようになっています。

ローソク足から読み取れるトレンドの画像(上昇トレンド、下落トレンド、もち合いトレンド)

ローソク足の並びを見ると「右肩上がりであればアップトレンド(上昇トレンド)」、「右肩下がりであればダウントレンド(下落トレンド)」、「どっちつかずであればもち合いトレンド」とわかります。これは買うべきか売るべきか迷ったときに、今の相場がどこを向いているのかを教えてくれる重要な分析です。

A.アップトレンド(上昇トレンド) 上昇している相場のこと
B.ダウントレンド(下落トレンド) 下落している相場のこと
C.もち合いトレンド どちらに行こうか迷っている相場のこと

あんなに小さいローソク足ですが、たくさんの情報を読み取ることができます。

しかし、ローソク足の魅力はまだまだこんなものではありません。ローソク足の形、並び方によって今後の値動きを予測することができます。後に紹介するテクニカル分析と相性が良く、取引するうえで役に立つはずです。

ローソク足の魅力についてはローソク足とは?初心者必見!ローソク足の見方・読み方で詳しく説明しています。ローソク足を活用して取引できるようチェックしておきましょう!

出来高の増減で分かる!銘柄の注目度

出来高の増減のメイン画像

出来高とは「株の売買が成立した株数」のことを言います。例えばある銘柄を、買いたい人が100株、売りたい人が100株、で取引されると出来高は100株になります。出来高が多ければ多いほど、その株の取引は活発に行われているとわかります。つまりは、注目度が高い、ということです。

では、出来高からどんなことが読み取れるでしょうか?

売買量を視覚的に捉える出来高チャート

株価チャート中の出来高の画像

上記の画像はソフトバンクの株価チャートです。チャート画面の下にあるのが「出来高チャート」になります。

出来高を見ると、その株にどれだけ注目が集まっているか一目で判別できます。また、「出来高は株価に先行する」という出来高分析では有名な言葉があり、出来高が膨らむにつれて株価も上昇することがあります。

出来高は相場の動きを掴むのに重要な分析です。出来高の動きをよく観察することによって、注目度を確認することが出来ます。詳しくは出来高とは?注目されている銘柄がわかる!に説明しています。出来高を活用して取引できるようにチェックしましょう!

トレンドの方向感が一目で分かる!移動平均線

ローソク足は、他の分析と組み合わせることによって更に効果を発揮します。移動平均線と組み合わせると様々な情報を知ることが可能です。ここでは初心者にも扱いやすい、移動平均線の使い方をご紹介します。

移動平均線とは?

移動平均線とは、一定期間の価格の平均を結んだものを指し、多くの投資家が使っているテクニカル分析の1つです。ローソク足と一緒に使うことでトレンドを知りたいとき、売買タイミングを計るときに役立ちます。

株価チャート中の移動平均線の画像(5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線)

例えば、25日移動平均線では過去25日間の平均価格となります。平均価格を使うことで、惑わされずに現在のトレンドがどこを向いているかを見ることができます。

移動平均線から大きくローソク足が離れたりすると、トレンドが変化しているのかもしれない。と読み取ることもできるので、取引をするときの目安にもなります。

多くの投資家に人気なだけあって上記以外にも使い方は多用です。移動平均線を元にしたテクニカル分析もあり、とても信用されている分析方法です。移動平均線の使い方は他にも、「ゴールデンクロス」や「デッドクロス」など様々なものがあります。

移動平均線の詳しい使い方は、移動平均線とは?トレンドと売買タイミングを掴めるテクニカル分析に1つずつ解説をしています。移動平均線でトレンド分析、売買タイミングを探るために知っておくべきこともまとめてあります。

買い時・売り時の目安に使える!MACD(マックディー)

買ったは良いけどいつ売ろうか?迷うところです。そんな時、買い時や売り時を考える判断材料になるのがMACD(マックディー)です。移動平均線を使ったテクニカル分析の1つで、使い方は非常にシンプルです。

MACDとシグナル

MACDは「いつ売ったら良いか」「いつ買ったら良いか」の判断材料になるテクニカル分析として頼られています。仕組みはいたって簡単です。

株価チャート中のMACD(マックディー)の画像(MACD、シグナル)

MACDは短期の平均線と中長期の移動平均線からなる、買いと売りを判断するテクニカル分析です。MACDの中には、MACD(中長期移動平均線)という線と、シグナル(短期平均線)という線があります。

期間の異なる、2種類の移動平均線を表示させることによって、短期の値動きと中長期の値動きを比べることができ、売買タイミングを計る手助けになります。

他にもMACDが右肩下がりで、シグナルが下にあるときは、、など読み取れることはたくさんあります。MACDを使って売買サインを読み取れるようにチェックしておきましょう!

ボリンジャーバンドで見える!株価の上がりすぎ、下がりすぎ

移動平均線の応用版テクニカル分析の1つで、統計学を使って、相場を調査するテクニカル分析です。移動平均線を中心として上下に線を引き、価格のほとんどがこの中に収まるというものです。

移動平均線を応用させたボリンジャーバンド

株価チャート中のボリンジャーバンドの画像(±1σ、±2σ、±3σ)

ボリンジャーバンドは、±1σ・±2σ・±3σの3つのσ(シグマ)バンドと、中心にある移動平均線の7本で構成されています。

  • ±1σのバンド間にローソク足が収まる確率は約68%
  • ±2σのバンド間ににローソク足が収まる確率は約95%
  • ±3σのバンド間ににローソク足が収まる確率は約99%

ボリンジャーバンドを使うと、下がりすぎ、上がりすぎが一目で分かります。例えば、ローソク足が‐3σのバンドに触れそうになったら、統計学上は現在価格から下がる確率は低いだろう、と判断できます。

ボリンジャーバンドが広がっているか、狭まっているか、ローソク足がどの位置にあるかも関係してきます。ボリンジャーバンドは、売買の幅を見るのにとても役立ちます!取引に活用できるようにチェックしておきましょう!

日本初のテクニカル分析法!一目均衡線

一目均衡表は、日本発のテクニカル分析で、相場のバランスが一目で分かるようになっています。これまでに紹介した分析とは少し異なり、価格ではなく時間に注目して作られたテクニカル分析です。

一目均衡表の構成

株価チャート中の一目均衡表の画像(基準線、転換線、雲、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパン)

一目均衡表は5本の線からなっています。それぞれに意味があり、相場は今どのような状態なのか?知るための手がかりになります。

基準線 過去26日間の高値と安値の平均値
転換線 過去9日間の高値と安値の平均値
遅行スパン 当日の終値を26日さかのぼった値
先行スパン1 基準線と転換線の中間地を26日先に記入したもの
先行スパン2 52日間の高値と安値を26日先に記入したもの
先行スパンの間に発生し、抵抗の大きさを表している

基準線は中期のトレンド、転換線は短期のトレンドを表しています。移動平均線のゴールデンクロスのように、最近のトレンドが、過去のトレンドを上回ると、トレンドの反転を表します。売買のサインを知ることができます。

また雲は抵抗を表していて、厚いほど強い抵抗となるのです。例えば、アップトレンドのときに、強い抵抗があると上昇が抑えられやすくなります。逆に雲を抜けると、トレンドが発生しやすいです。

一目均衡表は、確認することが複数あり、少し難しいです。その分、使いこなせるとトレードがもっと面白くなることでしょう。トレードの上達に不可欠な抵抗、トレンドを理解するためにも、チェックしておきましょう!

まとめ

チャートの構成する3つの要素から、チャートの見方を紹介してきました。チャートの根幹となるローソク足、値動きの予想に使えるテクニカル分析、売買量を知ることのできる出来高、どれもチャートを見るうえでは欠かせません

これらはあくまで、可能性を計るための道具です。1つだけで使うよりも、他の分析と組み合わせることで精度が増し、力を発揮します。

基本的なチャートの見方を身に着けることは、運任せのトレードから、根拠のあるトレードをすることにつながります。多種多様な分析方法がある中で、自分に合った分析方法を見つけ、取引に活かしていきましょう。