株取引を行っていると、特に買い材料となるようなニュースや好決算や株式分割などが発表となっている訳でもないのに、「なぜ出来高が急増しているんだろう?」「なにを買い材料として株価を上げているんだろう?」という銘柄があるかと思います。
“出来高急増の要因”について、記事「出来高とは?注目されている銘柄がわかる!」にて“大きく分けると3つの要因をあげることができます”と書きましたが、ニュースや好決算や株式分割の他にも出来高が急増する要因は他にも色々あります。
出来高急増の要因が分からないまま買いポジションを取るのは、少なからずリスクに繋がってくるかと思われるので、今回は個人投資家が「なぜ出来高が急増しているんだろう?」「なにを買い材料として株価を上げているんだろう」と思うような銘柄について書いてみたいと思います。
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【株式投資】出来高急増の理由として考えられる買い材料一覧
- テレビニュース、ラジオNIKKEI、日本経済新聞での報道内容など
- 好決算、上方修正、増配、自社株買い、株式分割、M&A(買収・合併)など、企業が投資家に向け発表しているIR情報の内容
- 株価チャート、移動平均線のゴールデンクロス、ボリジャーバンド、一目均衡表、MACD、パラボリックなどのテクニカル指標
- 会社四季報、ダイヤモンドZAi(ザイ)、日経マネーなど投資雑誌での掲載内容
- ブルームバーグなど経済、金融関連情報を配信しているメディアでの掲載内容
- 2ch、5ch、株ブログやツイッターなどのSNSで、当たり屋、殿様イナゴなどとされるトレーダーが発信している情報の内容
- 人気アナリストが株関連情報を配信しているメディアや投資セミナーなどで紹介した個別銘柄情報の内容
- 株業界で著名な人が運営に携わっていたり、クチコミや評判がいい投資顧問で取り上げられたり推奨された個別銘柄情報の内容
- 大口投資家、機関投資家、ヘッジファンド、仕手筋や日銀の市場介入など
出来高急増の理由と考えられる買い材料は他にも色々あるかと思いますが、ざっと一覧としてまとめると上記みたいな感じでしょうか。
こうして文字に起こしてみると、特に目立った買い材料が見当たらないのに、なぜ出来高が急増し株価を上げているんだろう?という銘柄の背景にあるものが、なんとなく見えてきたりするのではないでしょうか。
日本経済新聞での報道内容や企業が投資家に向け発表しているIR情報などは、ネットで調べればすぐに“これが材料視されて出来高が急増したのか”というのが分かるかと思いますが、“SNSなどで人気の人が注目した銘柄だから”というのが材料視され出来高が急増したとしたら、日頃からその情報を見ている人じゃないと“なぜ出来高が急増し株価を上げているんだろう?”となってしまうかと思います。
出来高が急増し株価が急騰している銘柄を上手く狙いたい人は
基本的に、なぜ出来高が急増しているのか分からない銘柄、なにが材料視されているのかが読み解けない銘柄は下手に買いポジションを持ったりトレードするべきではありません。
なぜなら、例えばですが、“SNSなどで人気の人が注目した銘柄だから”というのが材料視され出来高を伴い株価を上げていたとしたら、その人の発信する内容次第で急落するリスクがありますし、イナゴトレーダー(イナゴ投資家)の資金は逃げるのが早いので高値で掴むとすぐに含み損となってしまう可能性があります。
イナゴトレーダー(イナゴ投資家)とは?
バッタの種類であるイナゴが美味しそうな稲穂に飛びつくように、急騰し妙味がありそうな銘柄に飛びつく投資家のこと。
イナゴトレーダー(イナゴ投資家)が群がり急騰した後、すぐに一転急落して出来たチャートをイナゴタワーと呼んだりしますが、イナゴ資金は抜けるのが早く、急騰後すぐ急落し上昇前の株価まで戻ることが多いので、上手く入り利益確定を出来る自信がない人は大きな損失を出すこととなってしまう可能性があるので下手に入るべきではありません。
なので出来高が急増し株価が急騰している銘柄を上手く狙いたいと思われる人は、“材料視される可能性がある情報”になるべくアンテナを張り、“なにが材料視されているのか”をしっかりと把握した上でトレードするようにしましょう。
出来高が急増し株価が2倍3倍となるような急騰株を上手く狙うには?
急落リスクがあるとは言っても、上手く急騰株を狙えれば短期で一気に資金を2倍3倍と増やせる可能性があるのが株の魅力であり醍醐味でもあります。
株取引をされている方は日頃からトレードに役立ちそうな情報にアンテナを張り急騰を期待出来そうな銘柄を探られていたりするかと思いますが、出来高が急増し株価が2倍3倍となるような急騰株を上手く狙いたいと思われる人は、ツイッターでフォロワー数が多く相場への影響力がありそうな投資家や、クチコミや評判がいい投資顧問が取り上げている個別銘柄の株価推移などを、試しにでも一度追ってみるといいかと思います。
ツイッターでフォロワー数が多く相場への影響力がありそうな投資家、株クラ界で人気を集める個人投資家も日々変わっていっている印象ですが、ポジションを公表した銘柄が何かと話題になってきているのは「トンピン フィナンシャルグループCEO」さんでしょうか。
トンピン フィナンシャルグループCEO @Tonpin1234
ツイッターのフォロワー数5.3万(2019年12月08日時点)、サザエさんのタラちゃんの画像でお馴染みの投資家。
これまでにポジションを公表した銘柄の大量保有報告書から山田享氏のツイッターアカウントが「トンピン フィナンシャルグループCEO」とされている。
2018年にテリロジー(3356)やエムティジェネックス(9820)などがトンピン銘柄として大暴騰し注目を集める。
ツイッターのプロフィール欄にトンピン氏のポジションとして銘柄コードが記載されており、新たなポジションが公開された際は出来高が急増しイナゴ資金を巻き込んできている。
2019年12月5日時点では【買い】天昇電気工業(6776)、【買い】富士興産(5009)、【買い】テリロジー(3356)、【買い】スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)、【買い】安永(7271)の5銘柄のポジションが公表されてましたが、2020年7月2日時点で公表されているポジションはなく、ツイッターはしばらくお休みする旨が2020円6月25日付でツイートされています。
スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)はスマホアプリ「ドラゴンクエストウォーク」がヒットし株価を大きく上げましたね。
トンピンさんがポジションを公表したときから株式を保有されていた方は結構な利益を得れていたりするのではないでしょうか。
しかしながら、富士興産(5009)は急騰後に急落し、まさにこれこそイナゴタワーって感じのチャートを形成していますね。
高値で掴み急落に巻き込まれ富士興産(5009)で大きな損失を出された方もいるかもしれませんが、このチャートを見るとトンピンさんが相場への影響力がある人だと言うのが分かるのではないでしょうか。
こうしたツイッターでフォロワー数が多く相場への影響力がありそうな投資家が取り上げた銘柄は、富士興産(5009)のチャート画像を見れば分かるように、出来高が急増し大きく株価を上げる可能性があります。
トンピンさんのことを知らない人は、「なぜ富士興産(5009)の出来高が急増し株価を上げているのだろう?」と思われたりしたのではないでしょうか。
富士興産(5009)のチャート画像を見れば“買い材料が分からないまま飛びつくリスク”が分かるかと思いますが、こうした銘柄は乗り遅れたなと思ったらトレードに自信がなければ下手に買いポジションを持ったりトレードしないのが賢明かと思います。
さて、今回は出来高が急増している銘柄の買い材料として考えられる要因についてみてまとめてみましたが、どうでしたでしょうか。
出来高急増の背景に何があるのかを探れば、“どういう情報に注目すれば要領良く急騰株を狙えるか”が見えてくるのではないでしょうか。
個人的な見解に基づくところもあるかとは思いますが、今後の皆様の投資に役立つ内容となっていれば幸いです。
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